元ハイリスク妊婦&ミニマリストの日記

妊娠19週からの切迫流産、20週にして子宮口が開き始めるも奇跡的に助かった小さな命。産まれた赤ちゃんにまさかの先天的な問題。ハイリスク妊婦として過ごした妊娠~出産~NICU入院までの経緯を文字に残すためのブログです。その他、育児奮闘記やミニマリストを目指す日常についてもゆるりと書いていきます★

【⑧妊娠20週 子宮口1cm開大】

入院初日の夜。人生初の入院生活です。


21時になると「消灯時間です。電気を消しましょう。」と放送がなりましたが、1人しかいない部屋なので22時くらいまでテレビを見て過ごしました。


因みにこのM病院は病室での携帯電話使用禁止。でも取り上げられる訳ではないのでこっそり使ってました。


何より、切迫流産の不安。
ネットで「切迫流産」について検索しまくってました。


そろそろ寝よう、と目を閉じたとき。




ドクンドクンドクン…

耳元で、脈打つ血管の音がうるさい。まるで全力疾走したあとのように、全身がドクンドクンいって眠れません。


しばらくすると胸のあたりがきゅーっと狭くなったかのように呼吸が息苦しくなってきました。


看護師さんが点滴の確認のために見回りにきたので動悸と息苦しさで眠れない、と伝えました。

その看護師さんは「どんなふうに苦しいですか?」と何度も何度もやってきては聞いてくるので、いい加減うんざりして「大丈夫です」といって無理やり寝ました。



動悸と息苦しさは夜中の3時くらいまで続いたでしょうか。これは、ウテメリンの副作用。慣れれば楽になってくる、とのことでした。



次の日の朝。

6時になると看護師さんが来てベッド上での洗面・歯磨きの介助をしてくれます。洗面といっても蒸しタオルで拭くだけ。歯磨きはコップに水をくんでもらい、ゆすいだあとうがい受けに出します。



ポータブルトイレはひとりで乗り移ります。便秘も張りの原因とのことで、排便は大事です。気になるときに声をかけてポータブルトイレの中身を交換してもらっていました。


私は昔、介護用品を扱う仕事をしていたたので、ポータブルトイレもよく売っていました。バケツの中には消臭剤を入れておくのですが、この消臭剤、めちゃくちゃ臭い!売ってはいても、もちろん使ったことはないので知りませんでした。


つわりでにおいに敏感になっていたのもあると思いますが、この消臭剤のにおいで何度も吐きました。(T^T)



7時半ころ、朝食が運ばれてきます。


寝っぱなしなのでお腹が減らず、つわりでなかなか食べれません。

食事のために身体を起こすだけでも張ってしまうので、寝ながら胸の上に食器を置いて食べていました。




食事が終わると、内診です。


車椅子で診察室に連れて行かれ、内診台に乗ります。子宮頚管の様子と、感染症予防のための膣洗浄、破水を防ぐためにミラクリッドという薬を入れます。ミラクリッドは赤ちゃんと羊水を包んでいる卵膜を強くし破れにくくする、と説明がありました。この処置は今後入院中毎日行う、とのこと。


エコーはしないので、特に「今子宮頚管は何cm」などの説明はありませんでした。ただ「うーん…」とか、先生が微妙な反応をするだけです。




正直いつお風呂に入れるのか分からないのに毎日内診か…とやっぱり嫌でしたね(T^T)でもそのうち慣れるとどーでもよくなりました笑





あとは12時にお昼ご飯、身体を蒸しタオルで拭く清拭、小さいエコーで赤ちゃんの心拍確認を1日2回、点滴の交換、18時に夜ご飯、21時就寝。の毎日となります。



張りの回数が多いとウテメリンの流量を増やしていたのですが、あっという間に最大値になりました。それくらい、私の張りは酷かったのです。


あとは飲み薬を大量に出されました。気持ち悪いと言ったら、吐き気止めの薬。便秘の薬。胃薬。妊婦でも飲める薬といっても、余りの多さに旦那さんが心配しました。「薬漬けで寝ている嫁…」


旦那さんは1日おきくらいに病院に来てくれました。家から病院までは車で45分ほど。仕事場からは1時間くらい。仕事終わりで来るので、つわりで食べられない私の代わりに病食を食べてくれたりしました。看護師さんにバレましたが…(;´Д`)


なんといっても初めての入院生活。赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくないという緊張。ただ寝ているだけ、でも精神的な負担は相当なものでした。






そして、もうすぐ1週間が経過しようとした頃。妊娠20w2d。奇しくも、私の誕生日である9月4日。人生で1番最悪な誕生日となりました。












いつものように朝の内診を受けていたとき。ここ1週間、「良くはない」とは言われていましたが、この日はいつもと違いました。






M先生の言葉に、耳を疑いました。







「子宮口が開き始めています。既に指1本分、1cmくらい。子宮頚管長はもうないです。そして、赤ちゃんの袋が見えてきています。」










子宮口が開く。普通の、健康な妊婦さんの出産であれば、予定日の40週頃になって陣痛がきて、そこで初めて堅く閉ざされた子宮口が開き始めます。そして赤ちゃんの頭が通れるくらい、10センチほど開くと出産となります。





私の子宮口は、出産まで絶対に開かないはずの子宮口は、20週目にして開き始めたのです。