元ハイリスク妊婦&ミニマリストの日記

妊娠19週からの切迫流産、20週にして子宮口が開き始めるも奇跡的に助かった小さな命。産まれた赤ちゃんにまさかの先天的な問題。ハイリスク妊婦として過ごした妊娠~出産~NICU入院までの経緯を文字に残すためのブログです。その他、育児奮闘記やミニマリストを目指す日常についてもゆるりと書いていきます★

【⑭マグセント投与開始】

いよいよマグセントが投与されます。ネットで調べてみると、副作用は様々。動悸、吐き気、倦怠感、身体のほてり、血管痛、などなど…人によっては「生きた心地がしない」ほど強い副作用が現れる場合もあるようで、正直不安でした。


最初は流量10。その後は今までどおり張りを確かめて、1ずつ増やしてMAXは20。もし、20に到達しても張りが収まらない場合は…今度は飲み薬があるそうです。なんだか、落ちるところまで落ちていく感覚。


看護師さんが、「マグセントがあれば鬼に金棒ですから」と言って励ましてくれました。


投与が始まったのは、夜の20時頃でしょうか。長いモニターの結果、張りは少し落ち着いたのでそのまま就寝しました。


翌朝、目を開けると…なんか、景色が二重に見える!?窓の外を眺めると、公園があって、奥に医学部の洋館のような建物が見えるのですが…2棟ある!?というくらい、景色が二重になりました。何度目をこすっても、瞬きしても同じ。とりあえず、トイレに行こうと思って立ち上がると、なんだかフワフワ。雲の上を歩いているような感覚。景色は二重で、フワフワして。現実じゃないようでした。


次に吐き気。でもこれは薬の副作用なのか、単なるつわりなのか、よく分かりません。あと身体のほてり。とにかく、暑い!病室は24時間空調が効きっぱなしで常に同じ室温に保たれているはずなんですが、急に暑くなってズボンを脱いで生活してました笑 お腹が出できて締め付けが嫌になったのもあり。病衣はワンピースのようになっているのでパンツ丸出しではありませんよ(*´ェ`*)窓の外の景色は紅葉が始まっていても、窓を開けて空気の入れ替えもできない病室は日光が差し込んでまるで真夏です。11月頃まで、冷房をかけていました。ほんとに、3ヶ月間外の空気を吸えないというのは、かなりきつかったです。


そしてたまにやってくるのが、血管痛です。これは点滴の針を刺す場所によりました。手に近いところ、手首などに刺すと徐々に血管がビリビリしてちょっとでも動かすと激痛が走ります。最初はこの痛みの原因が分からなくて我慢していたら物凄く痛くなって看護師さんに訴えました。そしたら「血管痛ですね」といわれて針の場所を変えると、嘘のように治まりました。


私が感じた副作用はこれくらいでしょうか。結論は結構平気。薬に強いですね、と言われました。


ある夜のこと。お腹の中で赤ちゃんが暴れています。逆子であったため、子宮口のそぐそこで脚をバタバタしているのがわかります。子宮口が開いているので、例えばその隙間に「えいっ」っと蹴りでも入れるものなら破水してしまう危険性もありました。私はぐっと子宮口を締める気持ちで力を入れて「暴れないで!」と念じていました。すると、なんだかお腹の中で赤ちゃんがぐいーんと回る感覚。そしてさっきまで子宮口あたりでバタバタしていたのが、お腹の上部でバタバタしはじめました。「逆子が治った!」直感的に分かりました。次のエコーの時は本当に逆子が治ってました。やった!これで下から産める可能性が高まります。でも今度はパンチしないでね、と念押ししました。


結構明るく書いてますが、妊娠22週を超えるまでは生きた心地がしませんでした。やっとのことで22週を超えても、次は24週、次は28週、とどんどん目標は遠ざかります。でも25週を超えたあたりから気持ちはかなりの楽になりました。どんなに悩んでも、私にできるのはちゃんと薬を飲んでただひたすら安静にするだけ。週数を重ねるごとに赤ちゃんは順調に成長しましたが、子宮口もどんどん開きました。赤ちゃんの頭の直径が7cmに対して、子宮口は4cmまで開いてきました。単純に赤ちゃんの頭と同じ大きさまで開けば、出てきてしまいます。


産科の先生の中でかなり嫌な先生がいました。女の先生で、無愛想で内診が雑?なのかかなり痛いのです。グリグリして、「あ〜あらら。見て〜こんなに開いてる。」と看護師さんに言ったりしていて本当に嫌でした。患者が不安になることを、普通わざわざ言いますか?というかそんなにグリグリしたら余計拡がるって!この先生はどこかからの臨時の先生のようで、幸いにもたまにしか来ませんでした。私が28週頃の時でしょうか。久々にこの先生が来たのですが、内診が終わって病室を出たあと、「あの患者さん、まだいたの?」と驚いていたそうです。きっと、ここまで持つとは思わなかったのでしょうね。「なめんなよ!」と言ってやりたかった笑


マグセントも最大値に達し、それでも張りが収まらず遂に飲み薬も処方されました。ニフェジピンという薬で、朝晩1錠ずつ。高血圧の薬のようで、血圧が下がり過ぎないよう飲んだあとは30分ごとに3回血圧を測りました。この薬の副作用は殆どなく、効果もよく分かりませんでしたが。


なにはともあれ、1日1日を必死に過ごし、なんと32週目に入りました。8月末に入院して、11月下旬です。赤ちゃんの推定体重は1700グラムくらい。正産期まであと1ヶ月。ここまで子宮口は4cm開大。全開は10cmです。でも破水も出血も感染症もありません。あと1ヶ月頑張ろう!と思っていた矢先。32w3dのエコーで、初めて、切迫早産以外の異常が見つかってしまいました。