元ハイリスク妊婦&ミニマリストの日記

妊娠19週からの切迫流産、20週にして子宮口が開き始めるも奇跡的に助かった小さな命。産まれた赤ちゃんにまさかの先天的な問題。ハイリスク妊婦として過ごした妊娠~出産~NICU入院までの経緯を文字に残すためのブログです。その他、育児奮闘記やミニマリストを目指す日常についてもゆるりと書いていきます★

爆弾おっぱいと爆弾処理班

家の息子は今1歳ですが今まで完母で育ててきました。


ありがたいことに母乳の出もよく、

乳腺炎などのトラブルもありませんでした。




新生児の頃は張り乳だったので



授乳間隔が3時間でも空くと

おっぱいがカチカチに堅くなり


もし針でも差したら


「パンッ!!!」


と破裂しそうなほど荒ぶっていたので


その状態の事を「爆弾おっぱい」と呼んでいました。




授乳した方は皆さんご存知の通り、


この爆弾おっぱいめちゃくちゃ痛いんですよね(;_;)





「おっぱい痛て~(T^T)」





と限界を迎えたときに赤ちゃんに吸って貰うと…



パアアア…(*´▽`*)



となんともいえない爽快感です!



このときの息子を「爆弾処理班」と呼びます。





これはまた後で書きますが、



私は家から車で2時間半~3時間かかる病院で出産しました。



退院時赤ちゃんはそのまま産んだ病院のNICUに入院し、



私だけ家に帰りました。



早産だった息子は最初口からおっぱいを飲むことは出来ず、



鼻からチューブを差して直接胃に送り込んでいました。



そのため私は出産してから退院までの1週間、


3時間ごとに電動搾乳器で搾乳しては


息子に届ける、というのを続けていました。


3時間ごとというのは普通に産んだ赤ちゃんも同じですよね



もちろん昼・夜中関係なしです。



お母さんは産んだ日から寝不足の日々が続きます。







電動搾乳器というのは簡単にいうと


牛の乳搾りです。



ろうと状のものを両胸に装着し

スイッチを入れると勝手に吸ってくれます。



私はメデラを愛用しました。


少し高いですけど良いものです(*^-^*)




因みにこれも慣れないうちはかなり痛いです。


乳首そのものも痛いですが、


産後の子宮が元の大きさに戻ろうとする収縮、


後陣痛も凄かったです。



授乳が子宮の戻りを良くする、とは聞いていましたが



こんなに効果てきめんとは思いませんでした。



スイッチを入れると子宮が痛くて、



幸い個室だった私は搾乳の度に呻いてました





失神寸前の出産に耐えた後、


裂けたおまたの痛みや授乳(搾乳)の痛み、後陣痛など



こんなに痛い目に遭うなんて思いもしませんでした




女性は本当に強いです







母乳は出せば出すほど増えるので


1週間後には出る量はかなり増えました。






そして退院の日。




旦那さんに迎えに来てもらい、


病院を出発してひさしぶりのシャバに


(3ヵ月ぶりの外の世界です)


目を輝かせながら帰っていると


胸に違和感を覚えます。




なんか…痛い。



このとき病院を出発してから4時間くらい経っていました。



(寄り道しすぎだろ!)




そして「退院したら寿司を食べたい!」


とリクエストしたので


旦那さんが持ち帰り用のお寿司を注文してくれていたのですが


お寿司屋さんに向かう途中で我慢出来ないほど



おっぱいが痛くなりました


このとき5時間近く経っていたでしょうか





触ってみるとまるでスイカのようにカッチカチ!


乳首からはポタポタと


溢れ出てきた母乳が滴っています



看護士さんからは手で絞って貰ったりしてましたが


私は搾乳器に頼っていたので手ではうまく絞れません



しかし我慢出来ず荷物に入っていたタッパーに

自分で絞ってみるも


やっぱりうまくいきません。


もはや痛すぎて触りたくもないのです(T^T)



痛いと言いながら泣く私に旦那さんはうろたえていました;




でもとりあえずお寿司!


お寿司屋さんに行ってみるも


まさかの「まだ出来てません」


時間通りに行ったのに!!


「今から握るのであと40分位かかる」と言われたようですが



そのお寿司屋さんから家まで帰るのもさらに40分位かかります。








冗談じゃありません




そのまま帰りました(笑)




後で「なんで取りに来ないんですか?」


と電話来たみたいですが…








結局泣きながらやっとのことで家に帰り




2階に行くのに階段をあがろうとしたのですが



3ヵ月も寝たきり状態だった私は




完全に足腰の筋肉が衰え




旦那さんにお尻を押してもらわなければ登れませんでした笑





痛みに泣き、階段も登れない妻のお尻を押す夫…




思い出すと滑稽ですね(^-^;





搾乳器はレンタルしたのですがまだ届いてませんでした




届くまで、こたつに入ってさらにひたすら痛みに耐えました。



前日に届くようにするべきだった…(T^T)







1時間後やっと宅急便で届いたので



旦那さんがダンボールをこじ開け



搾乳器を組み立てている間



「早く早く早く~!!」



と泣きながら訴えました。




そして最後の搾乳から7時間後、


無事に搾乳できました…






これを境に出掛けるときは



常に爆弾の恐怖に怯え



必ず手動の搾乳器を持ち歩くように…





これが私と旦那さんは一生忘れることのできない



爆弾おっぱい事件です…







因みにその夜はスーパーで買ったパック寿司を食べました(ノД`)